オールサイド 3つの特長
01
防蟻効果
02
安全性
03
低環境
負荷
製品名 | オールサイド土壌処理用 | オールサイド木部処理用 |
---|---|---|
用途 | 土壌処理用防蟻剤 | 木部処理用防腐・防蟻剤 |
有効成分量 | テネベナール(一般名ブロフラニリド) 18% | テネベナール(一般名ブロフラニリド)0.5% F-69 5.0% |
剤型 | 乳剤 | 乳剤 |
希釈倍率 | 600倍 | 50倍 |
法的規制 | 消防法:第3石油類 水溶性液体 危険等級Ⅲ 毒劇法:非該当 |
消防法:第3石油類 水溶性液体 危険等級Ⅲ 毒劇法:非該当 |
包装形態 | 1L×6本 | 500mL×20本 |
オールサイドの有効成分であるテネベナールはシロアリの神経の接合部(シナプス)にあるGABA受容体に結合することでその機能を阻害し、シロアリは興奮を鎮めることが出来ずに最後には死に至ります。テネベナールの作用の特長として、ピレスロイド剤やネオニコチノイド剤など他の系統と比較して遅効的に作用すること、また害虫が非忌避性の挙動を示すことが挙げられます。
オールサイドの特長として、シロアリに対する有効成分の基礎活性が高いことが挙げられます。具体的には現在主流となっているネオニコチノイド系防蟻剤より6~12倍基礎活性が高いことが確認されています。
そしてオールサイドはシロアリに対する基礎活性の高さを活かして、有効成分の処理量を大幅に削減する低環境負荷も合わせて実現しています。
駆除施工場面において住宅を加害しているすべてのシロアリに直接薬剤を処理することは困難です。従って、確実な駆除を実現するには薬剤に触れたシロアリが、薬剤に直接触れてないシロアリにも殺虫効果を広げる連鎖効果が重要となります。 オールサイドは“非忌避性”“遅効性”“高い基礎活性”の特性から、以下のメカニズムでシロアリに対し連鎖効果を発揮すると考えられており、現行剤と同等以上の連鎖効果が実証試験でも確認されています。
非忌避性
シロアリが処理箇所を
避けることなく
オールサイドを体に付着
遅効性
オールサイドを付着した
シロアリが
効果が
発現する前に他のシロアリに接触
土壌接触試験における
KT50
高い基礎活性
基礎活性の高いオールサイドを
グルーミングで広げて
連鎖効果を発揮
イエシロアリに対する
オールサイドの活性比
試験機関:三井化学クロップ&ライフソリューション(株)(2022年)
7日後苦死虫率
供試薬剤 | 暴露虫(白) | 一次伝播虫(青) | 二次伝播虫(白) |
---|---|---|---|
オールサイド土壌処理用 | 100% | 100% | 18% |
市販剤A | 100% | 100% | 22% |
市販剤B | 100% | 80% | 8% |
市販剤C | 100% | 5% | 3% |
無処理区 | 0% | 4% | 0% |
試験機関:三井化学クロップ&ライフソリューション(株)(2022年)
防蟻剤にとって重要なこと、それは施主様の大切なお住まいを長期間に渡ってシロアリの被害から守り続けることです。オールサイドは薬剤認定に必要な野外試験(土壌面での防蟻効果の持続性検証)に加えて、近年の床下環境で圧倒的に多いコンクリート面での持続性も独自に検証しています。コンクリート面での持続性確保にはアルカリ条件下での安定性が重要となります。オールサイドの有効成分テネベナールはコンクリート表面を想定したpH12のアルカリ条件でも安定であることが確認されています。
アルカリ安定性試験
供試薬剤を0.2%石灰水(pH12)で所定濃度に希釈した後の有効成分残存率
供試薬剤 | 希釈濃度(%) | 残存率(%) | |||
---|---|---|---|---|---|
希釈直後 | 1日後 | 4日後 | 5日後 | ||
オールサイド土壌処理用 | 0.03 | 98 | 96 | 99 | 97 |
フェニルピラゾール剤A | 0.03 | 99 | 89 | 81 | 73 |
ネオニコチノイド剤B | 0.1 | 84 | 1.1 | 0 | 0 |
ネオニコチノイド剤C | 0.1 | 3.9 | 0 | 0 | 0 |
試験機関:三井化学クロップ&ライフソリューション(株)(2022年)
また、コンクリート表面に薬剤を処理した加速試験においても、5年相当効力が持続していることが確認されています。
コンクリート面での残効性試験(加速試験)
プラスチックカップに生コンクリートを入れ、
乾固後供試薬剤を規定量処理
40℃加湿条件で経時2ヶ月後(2年相当※)、 5ヶ月後(5年相当※)
に残渣接触試験に供試
残渣接触試験:イエシロアリ職蟻10頭を放し、1時間後に
湿潤ろ紙を敷いた別容器に移し、苦死率を調査
※出典:経時安定性(30消安第6278号)
供試薬剤 | 2年相当 | 5年相当 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
2時間後 | 4時間後 | 8時間後 | 2時間後 | 4時間後 | 8時間後 | |
オールサイド土壌処理用 | 25 | 55 | 100 | 10 | 65 | 100 |
無処理区 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
試験機関:三井化学クロップ&ライフソリューション(株)(2022年)
防蟻剤を水で薄めて希釈液を作る「作業」。防蟻業者にとって毎日行う作業だからこそ、より優れた作業性が望まれることは容易に頷けます。オールサイドは「混ぜやすく分離しにくい」という特長により、防蟻業者の日々の作業を軽減します。
混ぜやすさ
オールサイドは水への分散性が優れるという特長があります。実使用場面での検証では、特別な攪拌作業をせず1分程度のポンプ循環で薬剤が均一に混ざることが確認されました。
ポ
ン
プ
循
環
後
有
効
成
分
濃
度
推
移
試験機関:三井化学クロップ&ライフソリューション(株)(2022年)
分離しにくさ
一旦水に分散したオールサイドは、有効成分が下方に分離しにくい特長も兼ね備えています。具体的には、オールサイドの希釈液を調製後24間静置しても、有効成分はほとんど沈殿せずに上層部に9割以上残存することが確認されています。このことから、オールサイドの希釈液を調製後数時間たってから使用する場合においても、ポンプの循環で均一になることが期待されます。
希釈液調製後静置状態での上層部の濃度推移
試験機関:三井化学クロップ&ライフソリューション(株)(2022年)
作業者や施主様にとって防蟻薬剤の臭いは気になるものです。オールサイドは独自の製剤技術で希釈液の臭いがほぼ気にならない低臭性を実現しています。実際、第三者機関における臭気測定においても、一般的なフロアブル剤と遜色の無い低臭性が確認されています。
試験機関: (株)環境管理センター(2022年)
施主様の大切な住宅に処理する防蟻剤には、各種建築部材に「着色」や「変形」の影響がないものが求められます。 オールサイドは以下の建築部材に対して「着色」や「変形」の影響が無いことが確認されています。
建材 | オールサイド土壌処理用 | オールサイド木部処理用 |
---|---|---|
木片(スギ) | なし | なし |
基礎パッキン | なし | なし |
断熱材(ポリウレタン) | なし | なし |
断熱材(ポリスチレン) | なし | なし |
塩ビパイプ | なし | なし |
鉄くぎ | なし | 軽微なサビ |
アルミ | なし | なし |
コンクリート | なし | なし |
タイル | なし | なし |
電気コード | なし | なし |
壁紙 | なし | なし |
畳表(樹脂製) | なし | なし |
床材(樹脂製) | なし | なし |
試験機関:三井化学クロップ&ライフソリューション(株)(2022年)
オールサイドの有効成分テネベナールは昆虫の神経細胞の働きを効果的に阻害する一方で、哺乳動物の神経細胞には殆ど影響しないことが確認されています。
実際、マウスに対する急性経口毒性値を一般的な食品と比較しても、安全性の高さが示されています。
ハエや蚊、ゴキブリといった疾病を媒介する衛生害虫の防除には、厚生労働省の承認を受けた防除用医薬品または医薬部外品が用いられます。
これらの製品は住宅や商業施設といったヒトが常在する環境で定期的に使用されることから、害虫への効果だけでなく居住者・作業者に対する安全性が審査され承認されています。
オールサイドの有効成分であるテネベナールはこの安全性審査を経て、防除用医薬品※に配合されている実績があります。
※ベクトロンFL:テネベナールを有効成分とする防疫用殺虫剤(第2類医薬品)
防除用医薬品
住宅や商業施設といった
ヒトが常在する環境で定期的に使用
安全性審査
居住者や作業者に対する
長期的な安全性が審査されて承認
薬剤処理16日後に点検を実施。生息するシロアリは確認されなかった
薬剤処理15日後に点検を実施。生息するシロアリは確認されなかった
薬剤処理1か月後に点検を実施。生息するシロアリは確認されなかった
薬剤処理1か月後に点検を実施。生息するシロアリは確認されなかった